建築設備士試験に独学で合格するための勉強法とおすすめの参考書【建築一般知識編】

建築設備士

どうもAMAKenです。

本記事では、建築設備士学科試験の科目別の対策についてご紹介いたします。
今回の科目は建築一般知識です!!

  • 出題傾向と対策を知りたい!!
  • 独学でどう勉強すれば良いの?

というような悩みに答えていきます!!

建築一般知識の科目は、問題の出題傾向が例年大きく変わらず、難易度も決して高くありません。
しっかりポイントをおさえて準備をすれば高得点を取れる科目です。

逆に「自分は建築学科出身だから大丈夫」とか慢心になっていると足元をすくわれて足きりにあう可能性もあります。

学科試験全般の独学での勉強法やおすすめの参考書についてはこちらの記事をご覧ください。

建築一般知識の出題傾向と対策

まずは、建築一般知識のこれまでの出題傾向と対策を行います。

建築一般知識は建築設備以外の建築全般である

  • 計画
  • 環境
  • 構造
  • 施工

の4つが問われる科目です。

「建築全般を問われるので難しいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、出題傾向が毎年変わらないので、過去問で試験対策をしっかりしておけば確実に得点が取れる科目です。

早速、建築一般知識の出題数ですが、2020年(令和2年)の試験からこれまでの30問から27問に変更され3問減少しましたが、出題傾向に大きな変更はありませんでした。
これまでも出題傾向が毎年ほぼ変わらないため、比較的対策が取りやすい科目です。

これまでの出題数は下記のとおりです。

  平成28年 平成29年 平成30年 令和元年 令和2年
計画 建築計画 4問 3問 3問 4問 3問
防災計画 4問 5問 5問 4問 5問
環境 環境工学 12問 12問 12問 12問 10問
構造 構造力学 1問 1問 1問 1問 1問
一般構造 3問 2問 2問 2問 2問
建築材料 2問 3問 3問 3問 2問
施工 施工管理 1問 1問 2問 1問 1問
各種工事 3問 3問 2問 3問 3問
合計 30問 30問 30問 30問 27問

令和2年から出題数が減ったことで、環境の問題が2問減、構造の問題が1問減となりました。
おそらくこれからの試験もこの出題数になると考えられます。

ここからは各科目の出題傾向から重要ポイントを分析して対策を紹介します。

計画

まず、計画ですが、大きく分類すると「建築計画」と「防災計画」に分けられます。

どちらも過去問からの出題が中心で、

  • 建築計画:住宅や商業建築、公共建築
  • 防災計画:排煙計画や避難計画、消防設備

から毎年1問ずつ出題されています。

また、近年のトレンドである省エネに関する問題や法改正に係る問題も出題されています。

出題数も多く、建築設備の基礎となる科目なので、しっかり勉強して得点源とする必要があります。
出題数8問に対して、目標としては5~6点くらいは取っておきたいですね!!

環境

次に環境ですが、建築設備の基礎となる科目なので、出題数が最も多く10問出題されます。

細かく分類すると、「熱環境」と「空気環境」、「水環境」、「光環境」、「音環境」の5つに分けられます。

  • 熱環境:伝熱や断熱、熱特性
  • 空気環境:換気や汚染
  • 水環境:水質や排水
  • 光環境:日照や日射
  • 音環境:吸音や遮音、騒音、振動

からの出題頻度が多いのでしっかり勉強しましょう。

これまでの出題レベルは2級建築士の頻出問題と同じくらいのレベルでしたが、令和2年から電卓の持ち込みが可能となったため、複雑な計算問題が出題されるようになり、出題レベルが上がりました。

ただ計算式を暗記するだけでなく、しっかり理論を理解して勉強することが大事になってきます。

目標点は、出題数10問に対して7点くらいは取っておきたいです!!

構造

次に構造ですが、大きく分類すると「構造力学」と「一般構造」、「建築材料」に分けられます。

  • 構造力学:静定構造のせん断力や曲げモーメントなど
  • 一般構造:RCやSRCなど各構造
  • 建築材料:鋼材やコンクリートなど

から出題頻度が多いです。

構造力学は2級建築士レベルの中でも簡単な構造力学の計算が出題されます。
例えば、単純梁のせん断力や曲げモーメントを求める簡単な問題なので確実に得点を取りましょう!!

一般構造や建築材料も2級建築士レベルの頻出問題と同じレベルなので、過去問をしっかり勉強すれば十分得点できると思います。

目標点は、出題数4問に対して2~3点くらいは取っておきたいです!!

施工

最後に施工ですが、「施工計画」や「材料管理」、「各種工事」から出題されています。

特に頻出頻度が多いのは下記のとおりです。

  • 施工計画
  • 鉄筋工事
  • 型枠工事
  • コンクリート工事

学生の方や新卒の方は施工の流れなどをイメージしにくいと思いますので、YouTubeなどで建築工事の各工程の流れを映像で確認してから勉強すると効率が良いと思います。

施工の出題レベルも2級建築士レベルの頻出問題と同じくらいなので、過去問をしっかり勉強すれば十分得点できると思います。

目標点は、出題数4問に対して2~3点くらいは取っておきたいです!!

番外編

ここで番外編として、試験中にどうしても解けない問題が出た時の対処法をご紹介します。

建築一般知識の試験は午前中の法規と同時に行われます。
ということは、建築一般知識でも法令集を使用することが出来ます!!

どうしてもわからない問題があって、時間に多少の余裕があるのであれば、法令集で調べてみるのもありかと思います!!

おすすめの参考書

おすすめの参考書は日建学院が出版している「建築設備士 学科問題解説集」です。
私自身もこの参考書を使用して独学で一発合格しました。

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「建築一般知識の出題傾向と分析」でも書きましたが、試験問題は過去問が中心となりますので、対策も過去問だけで十分です。

この参考書は問題と同じページに解答と解説が書かれているので、1問1答で勉強していく私が紹介おすすめする勉強法にとても使いやすい参考書になっています。

「同じページに解答があるのはイヤだ」という人も中にはいると思います。
そのような方には総合資格学院の参考書をおすすめします。
その他にもおすすめの参考書4選を記事にまとめましたので是非合わせてご覧ください。

まとめ

本記事では、建築設備士学科試験の建築一般知識に特化して試験対策をご紹介しました。

試験範囲が広いように感じますが、出題傾向が絞られていますし、問題レベルも決して高くないのでしっかり過去問で勉強をすれば必ず得点できます。

構造力学を苦手とする人もいますが、毎年必ず出題されますので、確実に得点できるようにしましょう。

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